タグ:ライウィスキー

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KNOB CREEK RYE 100 Proof
ジムビームのスモールバッチコレクションの一つノブクリークのライウィスキーです。2012年から発売されました。熟成年数の表記はなく「patiently aged(辛抱強く熟成された)」と書かれ、ネットで調べてみると、おそらく4~5年ではないかと言ってる人もいれば、5~9年のブレンドと言ってる人もいました。私の飲んでみた感想としては4~5年よりはもう少し熟成感があるようにも感じましたが、こればかりはビームから公表されていないので正確なところは判りません。
マッシュビルに関しても公にはされてないと思うのですが、上の「5~9年」と同じ情報源によるとライ麦55%・トウモロコシ35%・大麦麦芽10%だとビームアンバサダーが語っていたそうです。本当かどうか判りませんが、なんとなくジムビームのライウィスキーは51~59%のライ麦率かなという予測はありますので、現実的な数値ではありますね。皆さんはどう思うでしょうか?   では、テイスティングに行きます。

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アロマは土埃っぽいややアーシーな香り。アップルパイのシナモンがけ。カスタードプリン。口当たりは比較的軽やか。ごくりと飲み込むとナツメグとホワイトペッパーが一気に喉から口蓋に広がって、さーっと引き上がった後にはミントの気配が感じられます。余韻はショート~ミディアム。焦げたオーク香がスモーキーさを忍ばせて終了。個人的にはノブクリークバーボンより好きです。
Rating:86/100

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JIM BEAM RYE Yellow Label 80 Proof
2007年ボトリング。ジムビームライのイエローラベル時代の物になります。弱いキャメル風味、パンケーキ、フレッシュフルーツ。ホワイトラベルよりはフルーティーではあるものの、どうもライウィスキー感が弱い印象を受けました。取り立ててミンティでもなく、むしろトースティなノートの方が強く感じる。点数にすると同時期のホワイトラベルと変わりません。
Rating:78/100

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リニューアルされたジムビーム・ライのレビューはこちら

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WILD TURKEY Forgiven 91proof
BATCH NO. 302
ワイルドターキー蒸留所の従業員が誤って飲み頃のバーボンとライウィスキーを混ぜてしまう致命的なミスを犯したものの、エディ・ラッセルが味見するとけっこう美味しかったので結局はリリースすることに。それでミスは赦された、というのが名前の由来。78%の6年熟成バーボンと22%の4年熟成ライウィスキーのミクスチャーだそうです。
お味のほうは、正にバーボンとライウィスキーの中間の風味です。78%もバーボンが使われてるわりには、どうもあっさりした印象をもちます。日本人が飲み慣れてる8年熟成より若い原酒を使用しているのと、度数が低いのが原因でしょうか。正直言ってターキー8年101プルーフのほうが遥かに旨いです。とは言え大手蒸留所がこういうのをリリースしてくれるのが面白いですよね。
Rating:83/100

ワイルドターキーフォーギヴン2

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JIM BEAM RYE PRE-PROHIBITION STYLE 80 Proof
ジムビーム・ライと言えば黄色!と言うイメージだったのですが、2015年に長年親しまれたイエローラベルからパッケージがリニューアルされました。アメリカン・ウィスキー業界全般に「ライは緑」みたいな流れがあるので、それに従っただけかも知れませんし、同社のノブクリーク・ライも緑ラベルですから統一したのかも知れません。そのリニューアルに際し、ラベルには「PRE-PROHIBITION STYLE」と書かれるようになりました。このプリプロヒビションスタイルというのは、禁酒法以前のスタイルに立ち戻った、という意味でしょう。まあ、マーケティング手法の一つですが。
で、飲んでみると、凄くフルーティーでさっぱりとした飲み口が美味しいです。青リンゴの香りとか。昔のイエローラベルより美味しくなった気がします。よりライウィスキーらしくなった印象です。まさかマッシュビルに変更があったのでしょうか? それとも単なる生産年違いの風味違いに過ぎないのでしょうか? ビームの広報によると、ビーム家に伝わるレシピの中でも最も古い物を使っているとかなんとか言ってるのですが、それがどのレシピを指しているのか判然としません。熟成年数は最低4年であろうと思われますが、もしかするとイエローラベルより熟成年数の長い原酒が混ぜられているのでは?と想像します。それならばマッシュビルの変更はなくてもアップグレードに相応しいですからね。ともかくも美味しく感じるし、ボトルデザインもいい感じだし、今回のリニューアルは大歓迎です。
アメリカではボトルの形状が違う45度の物が一般的みたいで、そちらのほうがより飲み応えがあるのは間違いないですが、これはこれで軽ろやかな飲み物として成立してます。なにより1500円でこの旨さは常備酒にぴったり。
Rating:82/100

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