バーボン、ストレート、ノーチェイサー

◆◆FOR BOURBON LOVERS ONLY◆◆ バーボンの製品情報、テイスティング・コメント、レーティング、思考、ブランドの歴史や背景などを紹介するバーボン好きによるアンフィルタード・レヴュー。バーボンをより好きになるため、より楽しむための初心者から中級者向けのブログ。

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Ezra Brooks Rye 90 Proof
現在ではラクスコが販売するブランド、エズラブルックスのライウィスキーです。アメリカでのライウィスキー人気の潮流を受けて2017年から発売されました。中身のジュースはお馴染みMGPの95%ライ・マッシュ、熟成年数は2年、しかもノンチルフィルタードだとか。おそらく日本で流通しているMGPライを使用した製品の中で最も安価かつ入手の容易なのがこのエズラ・ライでしょう。販売価格の割にはラベルがカッコいい。

本ボトルは2017年ボトリング。プリンのカラメルソース、焦がした木、シリアル、ナツメグ、ジンジャー、ケチャップ。口当たりは円やか。味わいや余韻にミントよりも穀物感のほうが強く感じられる。芳香成分のボリュームが少なく、けっして不味いわけではないのだが、どうにも物足りない。ノンチルフィルタードなのが信じられないほどだし、いくら若い原酒とは言え90プルーフにしては風味が軽すぎる。と言うより、我々がMGP95%ライに期待する風味が欠如しているからそう感じる。
Rating:81/100

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Thought:殆ど同じスペックのリデンプション・ライと較べて、どうしてここまでMGP95%ライの風味がしないのか解りませんでした。ファーストインプレッションでは、多分チャコールフィルターのかけ過ぎとチルフィルタードが施されているからだろうと単純に考えました。ところが調べてみるとノンチルフィルタードだと言います。ふうん、じゃあ樽の違いと少しの熟成年数の違いだけでここまで違うのか、と思い直しました。で、記事を書くにあたり更にエズラ・ライの海外でのレビューを追及していたところ、驚きの情報に行き着いたのです。
一般的にはエズラブルックス・ライの製品情報としては、MGPの95%ライ・マッシュをソースとし、熟成期間は2年でノンチルフィルタードとされているのは始めに述べた通り。多くのウイスキーサイトやブログでそう書かれているのは、おそらくラクスコ側からそうアナウンスされているからでしょう。しかし、或るバーボンマニアがエズラ・ライを飲んだとき、MGPの95%ライ・マッシュと感じなかったらしく、エズラブルックスのPR会社に確認の連絡をしてみると、担当者はマッシュビルの開示を渋ったものの、コーンが含まれていることを認めたと言うのです。
そうなると可能性として出てくるのが、MGPの95%ライではない他のライ・マッシュビル。MGPは2013年に顧客のためにマッシュビルの数を大幅に増やしたのですが、その時に二種類のライ・マッシュビルが追加されました。これによりMGPには三種のライウィスキーが存在することになります。そのマッシュビルの内訳は、
①95%ライ/5%バーリー
②51%ライ/45%コーン/4%バーリー
③51%ライ/49%バーリー
となります。上述の情報源によれば②か、もしくは①〜③のミックスなのではないか、とのこと。私の飲んだ印象としては②という気がしました。飲んだことのある皆さんの意見を伺いたいところです。

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EARLY TIMES 354 BOURBON
アーリータイムズ蒸留所の創業は1860年と言われており、ジム・ビームの叔父にあたるジャック・ビームがバーズタウン近くのアーリー・タイムズ・ステーションにて創始したとか。禁酒法の施行は小さな蒸留所に大きな打撃を与え、数多くの蒸留所が廃業に追い込まれました。アーリータイムズも例外ではなかったのでしょう、1923年からブラウン・フォーマンに買収され生き延びているブランドです。50年代にはアメリカで最も成功したブランドの一つでしたが、1983年以降アメリカ国内ではバーボン規格ではなくケンタッキーウィスキーとして販売され(*)、国外輸出向けにはストレート規格のバーボンとして人気を博してはいたものの、本国では最下層のアメリカンウィスキーの地位に甘んじているように見えます。ところが2011年に突如この354と名付けられたバーボン規格のアーリータイムズが発売されました。あまり売れ行きが芳しくなかったせいか、2014年に終売となりました(**)。

354という数字はアーリータイムズを造るプラントの連邦許可番号(DSP-KY-354)から由来しています。熟成年数はNAS(No Age Statement)ながら4年とされ、特別に選ばれた樽からボトリングされているようです。
通常のイエローラベルと較べるとフレッシュフルーツ感が強まっている印象。オレンジやリンゴっぽい。やや水っぽく、澄んだ酒質。確かにイエローラベルより高級なテイストは感じられるが、正直言って物足りない。おそらく43度でボトリングしてくれてればもう少し美味しかったに違いない。ボトルのデザインは古めかしくてカッコいいのだが…。
Rating:81/100


*古樽で3年熟成された原酒が混ぜられているためバーボンと名乗れない。

**今ではボトルド・イン・ボンド規格のアーリータイムズが発売されてます。

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EVAN WILLIAMS COPPER STILL CERAMIC  7 Years 90 Proof
1981年に発売されたものと言われています。エヴァン・ウィリアムスが当時使っていた蒸留器を再現したものなのでしょうか。とは言え中身のジュースはポットスティルで蒸留したものではないです。甘いキャラメル香と、現行バーボンとは異質の雑味のある風味は、オールドボトルの醍醐味ではあるものの、どうもエグみが強くて苦手な味でした。もしかすると劣化してたのかも知れませんね。飾りに買ったのでいいですけど。
Rating:73/100


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EVAN WILLIAMS Black Label 8 Years 90 Proof
94年ボトリング。なんか松脂っぽい風味のする今ではあまりないタイプのバーボンでした。古いお酒は保管状況により味がだいぶ異なる気がします。劣化とまでは言いませんが、どうも本来の味ではなかったのではないかと思います。
Rating:81/100


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EVAN WILLIAMS Red Label 12 Years 101 Proof
2009年ボトリング。逆算するとバーズタウンにあったヘヴンヒル・ディスティラリーが火事で焼失して、ルイヴィルのバーンハイム・ディスティラリーを買い取る間に蒸留された計算になるので、中身はブラウン=フォーマンの所有するアーリータイムズのプラントで蒸留されたものかなと想像します。なんとなくいつものヘヴンヒルより幾分かフルーティな気がするのは気のせいでしょうか。これは旨いです。
Rating:87.5/100


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ELIJAH CRAIG 12 Years 94 Proof
95年ボトリング。あっさりしつつコクのあるタイプで、穀物感とフルーツ感、甘味とスパイシーさの加減、度数どれをとってもバランス型かなと思います。2000年代後期から2010年代初頭の物を飲んだ時も、その印象は変わりませんでしたが、僅かに90年代の物の方が美味しかった気がします。
Rating:86.5/100

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