




ここ最近、連続で投稿していたバー編は前ポストで終わりです。なので最後にバーの紹介を少しばかり。伺ったバーは千葉県大貫にありまして、その昔三軒茶屋や銀座でバーを経営していらしたマスターが、近くに海はあるものの、繁華街も何もない田舎、普通の家の一階を苦心の末に改装して2017年6月に再オープンされたお店です。その名を「幻の桜」と言います。三軒茶屋や銀座時代に伝説となった、知る人ぞ知る名店です。ここにはビールもカクテルもおつまみもなく、提供はストレートのみ、水割りもありません(チェイサーの水はあります)。はっきり言って行く人を選ぶお店ではあります。しかし、バックバーに並ぶお酒は貴重な物が多く、注いでくれる器もマスターがコレクションされているアンティークグラス、それでいて堅苦しい雰囲気でも、威圧感のあるマスターでもなく、Tシャツとサンダルで行ける正にアットホームなバーでもあります。私はバーボンしか飲んでませんが、バーボン専門店ではありません。むしろ、モルトやその他の蒸溜酒のほうが多いくらいです。マスターのご厚意で秘密のアブサンも頂いたのですが、私はアメリカン・ウィスキー専門の味覚の持ち主なので、どうにも飲めず失礼しました。ですが、刺さる人には刺さる筈…。希少なジンやリキュール等があるようですね。
どうでしょう、想像できましたか? バーの既成概念を覆す立地に、風変わりなマスター、タイムスリップしたかのような希少なお酒とグラス。長閑な住宅地の一角から、扉を開ければそこは別天地。ここに来れば「序列はなくなる」。興味を持った方は、お店のブログがありますので、下のリンクからどうぞ。営業時間が独特だし、住所も電話番号も公開していませんので、行く前にはブログのチェックが必須です。立地条件と提供物の狭さ故か、経営は厳しいに違いないでしょう。その燈火を消さないためにも、あなたがオールドリカー愛好家なら、関東住まいの方は勿論、遠方の方でも是非訪れてみて下さい。
※新しい情報がコメント欄にあります。是非チェックしてみて下さい。
「変わったとこにある店ですけど、マスターの心意気がいいっすね」(一緒に行った相棒の言葉)
幻の桜への行き方を画像付きでマスター自身が紹介している記事はこちら
コメント
コメント一覧 (10)
こちらのバー、記事を読んだ時からとても気になっていたのですがBSNCさまが行かれた際は、一杯あたり単価はやはり比較的高め、、な感じのお店でしたでしょうか。
(もちろん記事投稿が2018年で、かなり時間が経っていることは承知済みなのですが、)
参考までに記憶されておりましたら、差し支えない範囲でお教えいただけたらと思いまして。。
スコッチマンさん、お久しぶりです!
お値段はその酒の希少価値で変わりますね、ハーフ5000円以下のものもあれば、大変希少なものの場合ウン万円もあるといった感じかと…。私は一杯ウン万円のものは避けました(笑)。
取り揃えられている物が物だけに、基本的に安くないと思っておいたほうがいいかも知れませんね。私がスコッチに疎いのでどれほど凄いスコッチがあるかなどは判らないため、情報をお伝え出来ず、すみません。
また、現在でもマスターに連絡すれば開店してくれるのかは、幻の桜さんのブログ更新がストップしてるため、よくわかりません。ツイッターの投稿で一年半くらい前に行った人がいましたので、まだやってる可能性はあるかも…。とにかく事前に連絡はしてみてください!
お話を聞く限り、想像していたよりも大分高そうな印象ですね、苦笑
色々とアドバイスもありがとうございました。
もし行くことができた際にはコメントさせていただきます!
ちょっとうろ覚えなのですが、たしかハーフの量は普通の店よりかなり多かったような気がします。なので、よほど希少なものでない限り、そこまで高い訳ではないと思われます。80〜90年代のものであれば、まあ普通ぐらいかと。どこら辺のを飲むかなんですよね…。
確認したところ現在も営業はされており
早速、つい先日行ってみました。
心配していた価格は飲む前に教えていただけるのでその点問題ありませんでした。
お酒の種類問わず、かなり価格に高低差があり私はモノと値段を聞いたうえで、私は結局ミニマムなものだけ飲んで帰ってきました。
(ハーフも可能でBSNCさまがおっしゃる通り、22ミリ位でした)
また、バックバーに並んでいるお酒は全てが飲めるわけではなく、その時に空いている各種類別の数本からオススメされるという形のようで、率直に言うと選択肢は少ないよかなという印象でした。
ただ店主の方の対応は終始丁寧で、質問にも気さくに答えていただけましたね。
私は夜9時頃に最寄り駅から歩いたのですが、街灯がない箇所が多く道も複雑なため、ライトを持っていかないと夜の訪問は結構厳しいかもしれません。
(そんなわけで、女性の方なんかは明るいうちにくると仰ってました)
問合せをうけて開ける仕組みで、現在は基本水曜日に営業(臨時で土日)しているとのことでした。
コメントが、どなたか興味ある方の参考になれば幸いです。
えっ!?もう行かれたのですか、行動迅速過ぎますよ(笑)
こちらこそ補足情報ありがとうございます!実はこの記事、今だにぼちぼちアクセスあったりするので、きっと役にたつかと思います。
私もまた行きたくなりました!
接客が丁寧なマスター という点は述べた通りなのですが、いかんせんバーの内装・外観・システム全ての点で、かなり人を選ぶバーだとは思いますので
そういった点も含めて楽しめるという方には勧められると思いました。
バックバーの棚・イスも手作り感満載で、粗野で荒々しいスコットランドの密造時代まで遡ったような雰囲気が、ある種味わえる場所なので、そういった面白さがありましたね。
普段バーに行く感覚とは違ったドキドキがあり、私は行く過程も含めて面白かったです。
海岸が近くにあるので、マスターの都合がつけば少し明るめの時間に行くのが海沿いの雰囲気も味わえてオススメかもしれません!
確かに人を選ぶのは間違いありませんね、個人的には全然ありというか好きな雰囲気だし、リラックスして過ごせました。
私は昼間行ったんで、特に問題なかったですけど、夜はちょっと道が判りにくいし、怖いとは思います(笑)。あとあんまり夜遅くだと帰りの電車が本数なくて不便かと…。
昔、三茶の まぼさく に僅か1回しか入ったことなかったのですが、強烈に覚えています。
レポート読ませていただき、たいへん懐かしく思いました。ありがとうございました。
いろいろあって断酒したため、もう飲めませんが、うかがってみたいです。
(当時、三宿にはナッツバーがあり、まぼさく は高いこともあって、通えませんでした)
sei5さん、コメントありがとうございます!
懐かしい思い出を喚起できたようで嬉しく思います。まさに強烈なバーですよね。是非とも機会があれば行ってみて下さい。