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WILD TURKEY Kentucky Legend NAS 101 Proof
Bottle No. M-5428
女体のくびれを想起させるセクシーなボトルシェイプと、飛翔するターキーが描かれた頭でっかちのコルクキャップが一際眼を惹くケンタッキーレジェンド。91年に発売された免税店向けの製品です。94年には、ボトルは同一ながら、特徴的だった大きなキャップが廃止され、名称もケンタッキー・トラディションへと変わりました(後の90年代後半にシングルバレルかつバレルプルーフで名称を同じくするケンタッキーレジェンドが発売されました)。
さて、問題の中身なのですが、その手の情報はウェブ上にも殆どなく、バックラベルによると特別に選ばれた樽である旨が軽く書かれているだけです。とりあえず判断できる範囲ではNAS(Non Age Statement=熟成年数表記なし)であること、そしてシングルバレルの記載がないことからスモールバッチではないかと予想します。では飲んでみましょう。

本ボトルは93年ボトリング。ヴァニラ、ブラックベリー、焦がした木材、干しブドウ、アプリコット、ピーナッツの殻、僅かにフローラルノートとパフューミーなムード。口中はナツメグとシナモンが感じやすく、余韻には香水とも薬品とも言えるような薬っぽいニュアンスが出た。味わいは通常の8年より12年寄りのテイストに感じる。けれどもダスティーなフィーリングはそれほどでもなく、またアルコール感のパワーも失われておらず、ある意味バランスの整った印象。
これは私の勝手な推測ですが、このレジェンドのジュースの熟成年数は、味わいから察するに、もし単一年なら9〜10年程度、複数年のブレンドならレアブリードのような12年8年6年のミングリングなのでは?  皆さんはどう思うでしょうか?  飲んだことのある方のご意見が伺いたいですね。
Rating:88.5/100

Value:昨今、ワイルドターキー12年や古めの8年はオークション市場で高騰しています。それに較べると免税店向けの商品群は比較的安価で購入できるので狙い目。中でもこのレジェンドは90年代前半のボトリングということもあり、安く買えればお買い得感が強く、個人的にはお勧めです。多少の液面低下やコルク折れは飲むのにそれほど支障ありません。現にこのボトルはそうでした。