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最近では自宅のウィスキー・ボトルを外へ持ち出して、様々な景観などと共に写真撮影し、SNSへ投稿するのは世界的にすっかり定着していますね。斯く言う私自身、カメラは全く趣味ではないにも拘わらず、こちらのブログの画像に使う写真を撮りに、ボトルを抱えて森の中へ入ったりしていました。意外と面倒だし大儀なんですよね、これが。そんな事を繰り返してる時、ボトルの持ち運びに丁度いいバッグが欲しくなりました。しかし市販のバッグを見てみると、ワイン用のは案外あったりするのですが、バーボン用に作られていないのでサイズがイマイチ合わない。それならオーダーメイドで作ってもらおうと思いつきました。自分の理想的なバッグがあれば、重いものを携えて森へ行くという難儀な行程も楽しい時間になるに違いない! という訳で、Instagramで知り合い、以前に長財布をオーダーしたことのあるレザー職人さんにオリジナルのトートバッグの作成を依頼することにしました。

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お願いしたのはLeatherkiller-MKというブランドで主にレザー小物から時に大物までカスタムオーダーによる製作を請け負っているK.K.さん。彼とは、私が投稿していたジョージアムーンというジャーに入った未熟成のコーンウィスキーにコメントくださったのがキッカケでフォロー関係になりました。後に知ったのですが、K.K.さん自身、仕事の疲れを癒やすご褒美にバーボンを嗜まれる方だったのです。単にクラフツマンシップに優れているだけでも良いバッグは作れるでしょうが、それよりもバーボンも飲むクラフトマンにバーボン専用のバッグを作ってもらう方が「ストーリー」も「想い」もありますよね?

私が初めに思い描いたコンセプトは、「バーボン・ボトルの運搬に特化したシンプルで大人が持つに相応しい上質なバッグ」でした。Leatherkiller-MKのプロダクツを見てみると、使用する革やパーツの質、縫製技術はなんの問題もなく頗る高いことが判ります。そして全般的なデザインなども自分の好みに合っていました。なので、自分として守ってもらいたい規格と仕様だけ伝え、その他のデザインはお任せすることにしました。

私の要望は、①バーボン・ボトルのサイズに適合していること、液体の入ったボトルは重いので②長時間持っていても手が痛くならないハンドルを備えること、また同じ理由から③底部分が頑強であること、ボトル2本分の容量にするので④内側に仕切りを設けること、⑤色使いは最小限であること、⑥シンプルなデザインであること、以上の6点だけです。細かい打ち合わせはLINEでやり取りしたのですが、その途中でハンドルは肩から掛けられない長さにする、当ブログのオリジナル・ロゴプレートの作成、またK.K.さんの提案で仕切りを取り外し可能な機構にする等が追加されました。

Leatherkiller-MKは職人さんが一人でコツコツとオーダー品を作っているため、納期まで時間が掛かります。私の場合は4ヶ月ほど待ち、先日、遂に手元まで届きました……
……え、待って!めちゃくちゃカッコいい! いや、全体的なデザインはデッサンで見ていたので知っていましたが、やはり実物の迫力は段違いです。写真をご覧下さい。

先ずは全体像。レコードの両A面のシングル盤のような、どちらが表面とも裏面とも言えないデザイン。型紙からオリジナルで作成してもらっています。
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サイドから。
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Leatherkiller-MKと手彫りのBSNCロゴプレート。
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ボトルの重みに耐える肉厚なハンドルとリヴェット。
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私の希望で、敢えて実用性を排除した装飾ポケット。
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丁寧な縫製が光るボトム部。内側の底部分には補強材が入っています。
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内側はこんな感じです。スナップボタンで取り外し可能な仕切り。仕切りにも補強材が入っています。
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スタンダードなバーボン・ボトルを入れるとこんな感じ。
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こちらは、スタンダードな物より背が低くく、ややでっぷりしたボトル。それに梱包材を巻いていてもすんなり入るサイズに設定してあります。ちなみに右はスタッグJr、左は1リットル瓶のそういうボトルです。
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ウィレット・ファミリー・エステートやバッファロートレース・アンティーク・コレクションのような背の高いボトルを入れると、こんな感じでネックを少し出して持ち歩くことになります。ちなみに左がWFEライ、右は1リットル瓶のそういうボトルです。
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上記のようにサイズ感に関しては、ウィレット・ポットスティル・リザーヴや一部の陶器デキャンターを除けば、ほぼ網羅的にバーボン・ボトルなら入れることが出来ます。いや、特殊ボトルでも仕切り板を外せば入れられますけどね。

皮革について言及しておくと、ボディはイタリアのブリターニャ社のアリゾナ(手揉みのシボ革)、ハンドル/ポケット/ボトムはアメリカのホーウィン社のクロムエクセル(いわゆる茶芯ブラック)、ライニングはピッグスエードです。ライニングとロゴプレートはK.K.さんが私のために拘ってバーボンのような琥珀色を選んだり、手染めをして頂きました。ウィスキー・ブラウンという訳ですね。カッパー・リヴェットとも色が合っており、全体的なブラックにアクセントのブラウンが相性良くまとまり、うーん、カッコいい…。

届いてすぐ、実際にボトルを入れて写真撮影に出掛けてみました。とてもいいです! 長時間持っていても手は痛くなりません。デザインも自分のファッションにマッチしていました。なにより苦行とも言える写真撮影がお気に入りのバッグのお陰でウキウキした楽しい時間に変化しましたよ。そんな訳で、皆さんもオーダーメイドのバーボン専用バッグ、検討してみてはいかがでしょうか? 写真を撮る必要のない方でも、仲間との飲み会などでボトル運搬の機会もあるかと思います。そんな時には大活躍間違いなし。オーダーメイドでオールハンドメイド、オールレザー、決して安い買い物ではありませんが、手にした時の満足度は高く、ハイブランドのバッグと比べたら安いとすら言えます。上質で個性を活かしたバッグで貴方のバーボン・ライフを豊かに。

では、最後にLeatherkiller-MKさんの各種SNSをご紹介。オーダーはどこからでも大丈夫です。懇切丁寧に「あなたの想い」をカタチにしてくれるレザー職人さん。自称「革バカ」ともおっしゃってます。バッグに限らず、レザー製品の好きな方はチェックしてみて下さい。

このバーボン・トートバッグを職人さんの視点から紹介する記事はこちら

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※バッグの中にボトルが入っている画像以外は全てLeatherkiller-MK様から提供です。