バーボン、ストレート、ノーチェイサー

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タグ:スタンダード

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今回は、日本では2024年3月出荷分より順次切り替えられたフォアローゼズの新パッケージを飲んでみました。この時の刷新は、「ブランドの上質感がより感じられるパッケージにリニューアルし、ブランドの世界観を伝えるとともに、ターゲットである30代ライトユーザーのお客様を中心により多くのお客様へお試しいただく機会を創出します。現在『フォアローゼズ』ブランドは日本以外にも欧州、米国で発売されています。今回のパッケージデザイン変更は、グローバル共通のブランド戦略の一環として行うものです。なお中味については変更ございません」、とのことでした(*)。個人的には前のラベルより好きなデザインですね。
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偖て、嘗てイエローラベルと呼ばれていたフォアローゼズのスタンダードなボトルを飲むのは久しぶりで、2018年に「安酒を敬いたまえ」のフォアローゼズ蒸溜所編を書いた時以来です。その時は、それ以前のイエローラベルとは比べ物にならないほど美味しくなったと感じ、ブラックラベルを買う意味すらなくすほどだと思いました。よかったら当該の記事を参照してみて下さい。で、この度の新パッケージは中身に変更はないとされていますが、一応念の為というのもあるし、ラベルもカッコよくなったし、久しぶりに飲んでみようかと。では、さっそく注いで行きましょう。

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FOUR ROSES 80 Proof
推定2024年ボトリング。黄金味のあるブラウン。ライスパイス、薄っすら蜂蜜、セージ、パセリ、穀物、土、僅かなプラムとチェリー。辛うじてフルーティなアロマ。水っぽい口当たり。パレートでは如何にもライ麦が多そうなスパイシーさとドライな風味が主。余韻は、穀物の旨みとスパイスが来てからハービーな苦みへと収束して行く。
Rating:80→81/100

Thought:飲んだ第一印象は「あれ?昔に戻った?」でした。上で述べていた2018年当時に飲んだ濃いめのベージュ色したラベルに在った濃密なフルーティさと甘みがなくなっていました。それ以前のフォアローゼズ・イエローラベルに抱いていた、複雑さを感じさせるものの全ての要素が薄く物足りない、というあの感じに戻っていたのです。もしやラベルが変わって味が劇的に変化したのかと思って、慌てて旧ラベルを買いに走りました。そして、両者を飲み比べてみたのですが、結果は違いが分からないほど同じに感じました。確かに、2024年3月出荷分から切り替わった新ラベルとその前のラベルの中身には「変更」ないと言っていいでしょう。
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(おそらく新しいラベルに切り替わる直前の物)
と、なると私が飲んだあの美味すぎる濃いベージュの旧ラベルは何だったのでしょうか? たまたま私が購入したバッチが突然変異的にブラックラベルに近いブレンドになっていたのか? それとも1〜2年はそうしたブレンドのバッチが続いていたのか? これは私がスタンダードなフォアローゼズを継続的にも断続的にも飲んでいないため答えが分かりません。絶えずフォアローゼズのイエローラベルとその後継を飲んで来た方は是非ご意見をコメント欄から頂けると幸いです。まあ、分からないことは措いて、この新パッケージ版または直近の物に言及すると、私が以前飲んだ特定のバッチの物と較べると流石にパッとしない印象ではあるものの、エントリー・クラスのハイ・ライ・バーボンとしては出色の出来であることに変わりはありません。特に、開封から1年くらいするとアロマにフルーティさを感じ易くなり、口当たりも僅かにとろみを増し、様々なフレイヴァー要素がほんの少し濃密になって美味しくなりました。レーティングの矢印はそのことを表しています。貴方がバーボン初心者で、初めて飲んで「薄いなあ」と感じたら、酸化をコントロールしてみて下さい。そして、決して安易に分かり易い甘みや樽の香ばしさを求めず、繊細なハーブや花の香りを探るように飲むのが良いでしょう。

Value:近年価格が上がってしまいましたが、2000円以下で購入出来るバーボンとしては、入手のし易さを含めて、個人的にはまだまだオススメです。


*ケンタッキー・バーボンの輝かしいブランドであるフォアローゼズは、2023年に135周年を迎えるにあたり、世界中でデザインがリニューアルされました。この時のニュースでは「2006年以来初めてパッケージ・デザインを刷新した」と言われていました。どうやらイエローから濃いめのベージュに変化したものはマイナーチェンジであって、リューアルにはカウントされていないらしい。ちなみに、新しいデザインでは、日本市場向けの物は金属キャップですが、他の市場では写真で見る限りコルクトップに変わっているようですね。

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WILD TURKEY 80 Proof
日本では通称スタンダードと呼ばれる、ワイルドターキー入門編(?)みたいなやつの旧ラベルです。中身は4年熟成と言われています。このラベルの後にセピアトーンのラベルに変わりますが、その時から81プルーフになり、6・7・8年熟成酒のブレンドとなったようです。

私にとって初めて飲んだワイルドターキーがこれで、当時キッズだった私は、ワイルドターキーは「ワイルドである」というイメージに導かれてこれを購入し、それほどワイルドとは感じなかった思い出があります。「あれ?こんなもんなの?」という印象だったんですね。しかし、後に8年101プルーフを飲んだ時、あまりの旨さとその違いに愕然とし、やっぱりワイルドターキーは「ワイルドだったんだ」と思わせ、同時に私をハイプルーフ信者へと駆り立ててくれたのでした。そういう経緯からこの80プルーフのワイルドターキーは私のルーツの一つと言っていい。
それから色々なバーボンを飲み経験を積んだ後、人生で二本目の80プルーフWTを思い出に釣られて買いました。既に8年101プルーフを飲みなれた口です。正直、侮っていました。ところが飲んでみると、これはこれでアリだと思いました。8年101プルーフと較べればヴァニラの風味は弱々しいけど、樽の焦げた味はちゃんとするし、梨の風味を凄く感じてフルーティーなんです。そこにブラックペッパーが振りかかってるイメージ。ちょっと薄いけど、しっかりワイルドターキーの味です。
Rating:82/100

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